Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

絵本「しろおうさま と くろおうさま」の感想

 何かで絵本レビューを見まして、気になって図書館で借りた絵本です。「絵本てステキ!」と改めて思わせてくれる絵本でした。


しろおうさま と くろおうさま

  • 作: こすぎ さなえ
  • 絵: たちもと みちこ
  • 出版社: PHP研究所
  • 読み聞かせ時間: 6〜7分

しろおうさまと  くろおうさま (PHPにこにこえほん)


 あるところに白い物が大好きな「しろおうさま」が住んでいました。着るもの、食べるもの、その国のもの全てが白い物におおわれていました。

 灰色の森をはさんで、黒い物が大好きな「くろおうさま」が住んでいました。着るもの、食べるもの、その国のもの全てが黒い物におおわれていました。

 ....そして、しろおうさまは黒い物が、くろおうさまは白い物が大嫌いだったので、お互いの国を行き来することは一度もありませんでした。

 あるとき、7人のこびとが灰色の森にやってきました。赤、青、黄色、緑、オレンジ、紫、茶色の服を着ています。とても暗くて寂しい森だったので、それぞれのこびとが色を付けることにしました。灰色の森がとても鮮やかになり活気を取り戻したようです。

 さらにこびとたちは白い国にもやってきて色をつけ、黒い国にもやってきて色をつけました。そんな様子にしろおうさまもくろおうさまもカンカン。お互いの国を出て、鮮やかになった灰色の森へやってきてしろおうさまとくろおうさまがとった行動とは....。

 表紙はモノトーン。ページをめくると黒背景に色とりどりの色が。読み終わると今度は白背景に色とりどりの色が。そんな絵本の構成もステキですが、内容も本当にステキ。最後は双方の王様が仲良くなりますが、私の感性がビシバシ刺激されました(笑)。

 読んでみると6〜7分といったところですが、小さなお子さんでもしっかり理解できる内容です。たぶん、この絵本を読んだら「お絵かき」したくなるんじゃないなぁ〜なんて思ったりもします。

 季節を問わないので、秋ぐらいに小学低学年向けに読み聞かせしたいと思います。

 また、個人的に絵作者のたちもとみちこさんの絵に魅了されたので、機会があったら彼女の他の絵本を読んでみようと思います。HPも要チェックです。


 ちなみに、以前読み聞かせした(このブログにはまだアップしていませんが)、絵本「なにをたべてきたの?」も「色ってステキ」と思える絵本です。こちらは幼児向けに読み聞かせしましたが、起承転結がはっきりしているせいか子どもたちの評判がとてもよかった絵本です。



なにをたべてきたの?