Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

4月に読み聞かせする絵本紹介

 縁あって市内の図書館で絵本読み聞かせのボランティアをすることになりました。

 絵本は図書館にあるものからチョイス。未就学児向けと小学校低学年向けに読み聞かせを2度行います。

 息子が小学生のときに読み聞かせをしたっきりで、そのときは自分の好きなもの、家にある絵本を中心に読んでみましたが、「図書館にあるもの」という制限がついただけで選ぶのが大変。また未就学児向けの絵本読み聞かせの経験がないので....かなり戸惑いがあったり。先日は絵本選びに3時間もかかりました。

 絵本を選び、さらに同じグループで読み聞かせするメンバーで絵本のバランスを考えながら話し合い(テーマや内容が重なっていないか。その絵本が適正かどうか等)、最終的に読む順番を決めます。

 私の読み聞かせデビューとなる記念すべき(?)絵本を紹介します。また今後もメモ代わりに私自身が選んだ絵本を紹介していきたいと思います。



4月に読み聞かせする絵本(未就学児向け)
ぼく、だんごむし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

  • 文: 得田 之久
  • 絵: たかはし きよし
  • 出版社: 福音館書店

ぼく、だんごむし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)


 子供なら一度は興味を持つ身近な生き物の「だんごむし」。

 正確にはダンゴムシは昆虫ではありませんが、その辺のこともしっかり絵本に書いてあります(しかも子供に分かりやすいように)。切り絵っぽい絵柄で、とても優しいトーン。ダンゴムシががとても可愛く見えてくるから不思議です。文章は少し長めですが、だんごむし自身が語りかけるような一人称の文章に、妙に惹かれました。

 大人目線ですと「え〜、だんごむし〜、気持ち悪い〜」なんて思いがちなんですが、それは大人の先入観だったりするんですよね。小さい子供にとっては興味の対象であり、「生き物」。そんな「生き物」を大切にすることがさりげなく書いてあります。

 読み方に工夫がいるかな....と思いますが、あまり力まずに素直な気持ちで読んでみるつもりです。

 科学絵本のジャンルに入ると思いますが、子供たちもきっと興味を示す世界....そんな気がします。





4月に読み聞かせする絵本(小学校低学年向け)
そらいろのたね

  • 文: なかがわ りえこ
  • 絵: おおむら ゆりこ
  • 出版社: 福音館書店

そらいろのたね(こどものとも絵本)


 あの有名な「ぐりとぐら」の絵本作家さんの作品です。

 主人公の「ゆうじ」は、野原で出会ったキツネと各々の宝物を交換します。ゆうじはキツネの宝物の「そらいろのたね」を庭に埋め、育てます。すると空色の家が出てきて....その家がどんどん大きくなって動物たちがどんどんやってきます。

 起承転結がとてもはっきりしていて、「次はどうなる?」「え、その次はどうなるの?」と次の展開が知りたくなります。最後は、「あははは....」と大人は苦笑いする展開ですが、子供たちだったら、もっと素直に受け止めていろいろな思いを抱くのではないでしょうか?

 とても優しい絵柄で、想像力をかきたてられる絵本です。「種を蒔く」ということから、4月に読むのにちょうどいいかなと思いました。

 つい、絵本ナビなどの読者レビューを参考にして絵本を選びがちなんですが、そうすると先入観が生まれてしまいます。自分のセンスで絵本を選び、そしてボランティアメンバーの先輩方にアドバイスを受けながら、少しずつ絵本への理解を深めていけたらと思っています。