Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

11月に読み聞かせする絵本紹介

 11月に実際に読み聞かせした絵本です。


11月に読み聞かせする絵本(未就学児向け)
やきいもの日

  • 文: 村上 康成
  • 絵: 村上 康成
  • 出版社: 徳間書店
  • 【読み聞かせ時間】4分

やきいもの日


 お友達と喧嘩してしまった主人公のりっちゃん。

 おじいちゃんが落ち葉で焼いてくれた焼き芋を食べているうちに喧嘩したお友達のことを思い出してしんみりしてしまいます。そこへ喧嘩したお友達もやってきて、おじいちゃんは焼き芋を「お食べ」と渡します。ふたりで無言に食べていたら「おいし〜」と同じタイミングで。そこで顔を見合わせ「ごめんねぇ」とお互いにあやまりっこ。

 最後はまた公園で遊んで飛行機雲を眺めて....友達っていいなぁっと思うりっちゃんでした。

 喧嘩してお友達と仲直りするという....子供視点でのお話です。とにかく色彩が豊かで秋色一色。今時焼き芋なんてスーパーで売っている時代ですが、こうして、おじいちゃんがたき火で焼き芋を作ってくれるのって....なんだかいいですよね。

 読み終わると、焼き芋が食べたくなってしまいます。





11月に読み聞かせする絵本(小学校低学年向け)
おでんおんせんにいく

おでんおんせんにいく (おはなしドロップ)


 薩摩揚げのお父さん、卵のお母さん、ばくだんの息子が、温泉ランドに泊まりがけで遊びに行くことになりました。

 途中、がんもどきの家族、ちくわの家族に出会いますが、みんな目的は同じ。

「入りすぎたぁ…」と、頭の半分がグニャリと溶けかけているお餅に出会い、薩摩揚げ父さんたちは「おしるこの湯」に入ることに。しかし、卵のお母さんが「あんこくさい卵なんてねぇ」と、途中ででてしまいます。春菊さんも「失敗した〜」とばかりにシャワーでアンコを落としています。

 湯上がりのカリフラワーさんに声をかけてみれば、なんと、それはブロッコリーさん。「チースフォンデュの湯」にはいって、白くなってしまったんですって。

 薩摩揚げ父さんたちは、いろんなお風呂に入り続けている巻物三兄弟に出会い、話を聞きます。お豆腐家族はなんとそれぞれバラバラの湯に入っています。お母さんの絹豆腐は「湯豆腐の湯」、息子の木綿豆腐は「寄せ鍋の湯」、お父さんの焼き豆腐は「おでんの湯」。

 「お雑煮の湯」には、象さんが入ってきてお湯が溢れてしまったり、「ラーメンの湯」では、上がろうとしたらラーメンに足を引っ張れられたりと、ドタバタ。

 いろんなお風呂があるけれど、おでんたちはやっぱり「おでんの湯」が一番落ち着きます。少し混んでいるけど、やっぱりいいよ!とオススメされ、薩摩揚げ父さんたちは「おでんの湯」へ。3日間入り続けている大根さん、入りすぎて身体がふやけ、ほどけてしまった昆布さんほか、「おでんの湯」は大賑わい。笑いが絶えないのでした。

 といった、短いお話です。「ぱんだせんとう」ほどではないですが、内容シュールです。でも、お話としてきちんと成立しているので読んでいて楽しくなります。おでん好きな人なら「クスクス」笑ってしまう内容。これも読み終わると「おでん」が食べたくなりますね。