Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

8月に読み聞かせする絵本紹介

 8月に実際に読み聞かせした絵本です。

 職業体験の中学生が絵本を何冊か読んでくれたので、私は小学生向けに1冊読みました。短時間のレクチャーでしたが、とても上手に子どもたちの前で絵本を読んでいました。



8月に読み聞かせする絵本(小学校低学年向け)
キャベツくん

  • 文: 長 新太
  • 絵: 長 新太
  • 出版社: 文研出版
  • 【読み聞かせ時間】5〜6分

キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)


 絵本好きな人ならご存じな長新太さん作/絵です。まさに長新太ワールド全開で、最初の出だしから考える間もなく物語の世界に入り込んでしまいます。

 ___キャベツくんが歩いていると、豚のブタヤマさんに会います。お腹がペコペコなブタヤマさんは、キャベツくんに会うなり「キャベツ、お前を食べる!」と、キャベツくんをつかまえてしまいます。

 そこでとっさに「僕を食べると、キャベツになるよ!」とキャベツくん。すると、ブタヤマさんの鼻がキャベツになってしまいます。

 その後は、「じゃあ、ヘビがきみを食べたらどうなる?」「タヌキがきみを食べたらどうなる?」とブタヤマさんがキャベツくんに質問攻め。キャベツくんがこたえるたびに、ブタヤマさんは驚いて「ブキャ!」の連続。

 そのやりとりがなんだかおかしくて、読み聞かせの練習をしている私もニヤニヤ。大人の目線で考えてみれば、「あり得ない世界の、あり得ないシチュエーション。ナンセンスな話」なんて思いますが、そこは長新太さん。大人も子供もあり得ない世界へ一気にに引き込んでくれます。

 読み方を工夫すれば3歳ぐらいの子供でもじゅうぶん理解できる....というか、物語に入り込めると思います。物語の終わりがホッとできてイイ感じなんです(^^)