Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

7月に読み聞かせする絵本紹介

 7月に実際に読み聞かせした絵本です。




7月に読み聞かせする絵本(未就学児向け)
1冊目:おじいさんと10ぴきのおばけ (ひかりのくに傑作絵本集)

  • 文: にしかわ おさむ
  • 絵: にしかわ おさむ
  • 出版社: ひかりのくに
  • 【読み聞かせ時間】3〜4分

おじいさんと10ぴきのおばけ (ひかりのくに傑作絵本集)


 ひとり寂しく暮らしているお爺さん。家は蜘蛛の巣だらけの荒れ放題。いつも眠ってボケーッとしていました。

 そんなお爺さんのところに、おばけの子供が10匹やってきました(これは古い友人からの贈り物)。おばけの子供10匹と生活するうちに生活の潤いを取り戻したお爺さんの心温まるお話。

 いろいろ考えると「深いお話だなぁ〜」と思いつつも、それは置いといて、ここに登場するお化けは可愛い小さいお化け。絵もとても可愛らしいので未就学児も聞いてくれそう。文体は「○○だった」「○○だったけど」「○○だね」等、小さい子には馴染みやすい感じ。怖くない可愛いオバケです。





2冊目:うみにいったライオン

  • 文: 垂石 眞子
  • 絵: 垂石 眞子
  • 出版者: 偕成社
  • 【読み聞かせ時間】4〜5分

うみにいったライオン ((日本の絵本))


 ライオンと一緒に海にいった主人公の「ぼく」。

 ライオンは「ライオン泳ぎを教えてあげるよ!」と言っていたのに、貝殻拾っていたり、砂のお城を作っていたりと、なかなか海に入ってきません。「本当は泳げないんだろう!」と怒った僕。

 どうやら図星でライオンは泳げなくてショボン。ライオンが可哀想になった僕は浮き輪を貸してやり、一緒に泳いで貝殻拾って砂のお城作って海を楽しんだというお話。

 最初は小学校低学年向けに読もうと思っていたのですが、未就学児でもいけそうですね。7月の末に読み聞かせする予定なので季節もぴったり。

 とにかく登場するライオンがお茶目で可愛いんですよ。友情がテーマかな?可愛い絵にやられました。遠目でも目立つ素敵な絵でした。可愛く思いやりのあるライオンと男の子のやりとりが楽しかったせいか、子どもたちも集中して聞いてくれました。





7月に読み聞かせする絵本(小学校低学年向け)
1冊目:おおきなおおきなたまご

  • 文: しのざきみつお
  • 絵: しのざきみつお
  • 出版社: そうさくえほん館
  • 【読み聞かせ時間】3分


 ある日、丘の上に大きな卵が突如出現。

 それは誰のものなのか、いろんな欲深な人たちが「卵を手にしたら○○」と思い入れを語り、ついには王様登場。卵をお城に運ぼうとしたら、卵が急に転がってお城こっぱみじん。出てきたのは可愛い小さなヒヨコだったというオチ。

 最初、未就学児に読もうと思いましたが、どうなんだろう。世界の昔話風だし、しかもちょっと表現が難しいところがあるので小学校低学年向きなのかなと思うところ。大人が読んでも面白いかも。





2冊目:男の子とおおきなさかな

男の子とおおきなさかな (ほるぷ海外秀作絵本)


 大きな魚を釣った主人公の男の子。一目で魚が大好きになり、家に連れて帰ります。

 バスタブに魚を入れ、魚のために花を摘んできたりしますが、バスタブは大きな魚にとっては小さくて泳ぐことはできません。そのうち具合を悪くしてしまいます。

 男の子が薬を持っていき「具合はどう?」と尋ねると、大きな魚は「湖に帰してほしい」と懇願。男の子は悲しくなりましたが、大きな魚のために湖に帰してあげることにしました。別れるのは寂しかったけれど、元気に泳ぐ大きな魚を見てしあわせな気持ちになりました。

 ちょっと読んだ後に「シュン....」となりそうなお話なんですが、どうかなぁ。文章は多め。

 です、ます調で読みやすく、小説風です。登場人物も少なく、それがかえって男の子と魚の繋がりを浮きだたせるのかも。難しい表現もないので小学生なら分かるかな。3歳ぐらいだと....微妙。友情というか、「相手の気持ちになって考えること」「思いやり」がテーマかな。他の方との絵本のバランスもあるので、それしだい。

 小学生の男の子が多かったせいか、みんなじっくり聞いてくれました。男の子なら誰もが一度は経験することなのかもしれませんね。

 ただ、文章と絵が合っていない部分が数カ所ありましたので、メモを見ながら読みました。少し工夫がいるかもしれません。