海外ドラマ「コールドケース迷宮事件簿」について

　しばらくの間、私が最もよく観る、そして大好きな海外ドラマ「Cold Case（コールドケース迷宮事件簿）」について執筆していこうと思います。

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　「コールドケース　迷宮事件簿」は、2003年より米国で放映会開始されている、未解決事件がテーマの一話完結型の刑事ドラマ。フィラデルフィアを舞台に、主人公女性捜査官リリー・ラッシュがさまざまな年代に発生した迷宮入りの難事件を解決していきます。

　「コールドケース　迷宮事件簿」のなかで特徴的なのが、各エピソードに挿入される事件発生年を象徴する音楽の数々。

　当時のミュージックシーンを彩る様々なジャンルの音楽が、回想シーンを中心に１話につき2〜8曲ほど挿入。著名な楽曲が多数使用されていますが、「TV放映に限り」という条件付きで著作権を持つアーティストなどの了解を得て音楽を使用しているため、DVD化は難しいと言われ、未だ実現していません（これらの楽曲抜きならばDVD化は可能かもしれませんが、それではこのドラマの魅力が半減してしまう....と個人的に思います）。

　また、ドラマ放映当時は番組の知名度も低かったため、制作段階で予定していた楽曲を使用できなかったケースもあったそうです。Season 3の第12話「遺書」は、1994年、NIRVANAに心酔していた学生が不振な死を遂げる....という内容ですが、そのエピソードにはニルヴァーナ（NIRVANA）の楽曲は一曲もかかりません。

　当時、自殺したNIRVANAのボーカル、カート･コバーンの妻だったコートニー･ラブが楽曲の著作権を所有していましたが、コールドケースへの楽曲使用に難色を示したとか（リリー･ラッシュ役の女優キャスリン・モリスのインタビュー記事で、この事実を知りました）。しかし、その後和解。Season 5の第1話「プール」では、エピソードに挿入される全ての楽曲がNIRVANAで彩られていました。

　残念ながら、2010年に制作TV局のCBSより、ドラマ打ち切りが発表されました。コールドケースは第7シーズンで完結となります（本国での放映は既に終了済み。WOWOWでは2011年8月現在、第7シーズンが放映中）。　....どうやら、（著名な楽曲使用に伴う）高額な制作費に見合うだけの視聴率を稼いでいないというのが理由らしいですね。

　なお、地上波では、テレビ東京系列で深夜に第3シーズンが放映中です。