Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

絵本「ぷしゅ〜」の感想

 表紙を見て思わず図書館で予約後、借りた絵本です。


ぷしゅー

ぷしゅー (カラフルえほん)


 夏の砂浜で男の子が浮き袋を膨らましています。タイトルの「ぷしゅー」は、最初浮き袋を膨らませる音かと思っていましたが....読み進めていくそれは違っていることに気がつきました。

 海で一日たっぷり遊んだら片付けをしましょう....というくだりで、男の子と女の子が浮き袋に飛び乗って空気が抜けていく音が「ぷしゅー」。

 そして、この「ぷしゅー」がどんどん続いていきます。更衣室を後にすると....まるで空気が抜けたかのように更衣室が「ぷしゅー」。バスから降りたら、バスが「ぷしゅー」。

 と、いわゆるナンセンス絵本です。ストーリーはありませんが、子どもだちの想像力を膨らませるには....なんだか楽しそうな絵本です。淡々と読めば2分ぐらい。

 正直、前後に読む絵本との関連性などがあるので、大勢の子どもたちが集まるお話会での読み聞かせに向くかと聞かれたら....難しいかもしれません。でも、親御さんがお子さんへ読んであげるなら「どーして!」「なんで!」「嘘だよー!」なんて、子どもなりに想像力を膨らませて盛り上がりそうな気がします。

 年齢は問わないと思います。「ぷしゅー」の読み方が....ポイントですね。言葉が少なくて単調なセリフの繰り返しが多い絵本ほど、実は読み聞かせは難しかったりします。

 この絵本で作者の風木 一人さんを知りましたが、私はむしろ「かいじゅうじまのなつやすみ」が気になって、先ほど図書館に予約をかけました。これも読んだら感想をアップします。



かいじゅうじまのなつやすみ


 妖怪といい、怪獣といい....私はどうも男の子が好きそうなテーマの絵本に惹かれる傾向があるようですね(笑)。

 そういえば、去年の夏に小学生向けに読み聞かせした「よりみちエレベーター」も男の子が好きそうなお話でした。お婆ちゃんの家にアイスクリームを届けに行こうと主人公の男の子がエレベーターに乗ったら、エレベーターが暴走。勝手にいろいろなところへ連れて行ってしまうのです。

 SL機関車のいる大草原、宇宙、オバケの住む墓地、海....あと、なんだったかしら? これも最後がイルカくんと海で泳ぐという夏向けの絵本でした。



よりみちエレベーター