Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

2月に読み聞かせする絵本紹介

 2月に実際に読み聞かせした絵本です。


2月に読み聞かせする絵本(未就学児向け)
ねずみのおいしゃさま

  • 作: 中川 正文
  • 絵: 山脇 百合子
  • 出版社: 福音館書店
  • 【読み聞かせ時間】5〜6分

ねずみのおいしゃさま(こどものとも絵本)


 ある大雪の晩、ねずみのお医者様のおうにちリスさんから電話がかかってきます。

 坊やが風邪を引いて熱を出しているので診にきてほしいとのことでした。でも外は大雪。ねずみのお医者様の奥さんは心配顔ですが、お医者様は雪を気にしていない様子。スクーターに乗って出掛けていきましました。

 しかし、途中、あまりの大雪でねずみのお医者様は雪だるまのようになり、スクーターにも雪がいっぱい積もり動けなくなってしまいました。

 寒さに凍えてるねずみのお医者様。どこか休めるところがないか探していたところ、家の灯りを見つけドアをノックしました。....返事はありません。あまりに寒いのでねずみのお医者様は中に入ると、カエルの親子さんたちがスヤスヤと眠っていました。カエルさんたちは冬眠中で起きてこなかったのです。

「邪魔をしないから休ませておくれ」とねずみのお医者さま。あまりに暖かくて気持ちいいので、そのまま朝まで眠り込んでしまいました。

朝になると雪はすっかり溶け、ねずみのお医者さまは急いでリスの坊やのところに駆けつけると、リスの坊やはすっかり元気になっていました。雪で冷やして熱が下がったとか。

 ところが、大雪の晩にずぶ濡れになってしまったので、今度はねずみのお医者さまが風邪をひき熱を出してしまいました。「雪が降れば治るさ。うんと冷やせるからね」とお医者さま。奥さんはクスクス笑いながら言いました。

「でも、もう春ですから雪はなかなか降りませんね」

 これは「ぐりとぐら」の絵作家さんが絵を担当。二度の大雪が降ったことで…感情移入できたように思います。





2月に読み聞かせする絵本(小学校低学年向け)
ふゆの むしに あいたくて(かがくのとも 1997年12月号)


 お話は寒い冬の間、虫たちはどこでどうしているのだろう?という疑問から進んでいきます。

 著者が訪れた林のなかに入っていき、虫たちを探していきます。カマキリの卵を見つけたり、木の皮の内側でじっとして動かなくなっているスズメバチを見つけたり、電柱の上の方でいっぱい固まっているテントウムシを見つけたり。かと思えば、冬の間も元気に姿を見せている虫がいたり。天敵が少ないから安心して動ける虫もいるのだとか。

 科学絵本とはいっても、キッカケは「冬の間、虫たちはどうしているのだろう?」という疑問から始まるせいか、一気に絵本の世界に引き込まれます。

 実は私自身は虫が苦手なのですが、冬の間、虫たちがどうやって過ごしているのか興味が沸きました。かといって実際には探しには行けないと思いますが…(^_^;)

 あとがきに書いてあったコメントが印象的でした。

 「いろいろな場所でみつけた虫たちは、観察したら、またそっともとに戻してやってください。ぜひ飼ってみたいと思われるときは、春まで暖かい部屋には入れず、日陰の寒いところに置くようにしてください。カマキリの卵のうなどを、うっかり部屋の中に置いておくと、春がこないうちに幼虫がかえってしまい、困ることになりますよ。」