Hamarimono

そのときそのときのマイブームなど。

2人以上の勤労世帯にみる収入と支出の内訳について考えてみる(2002年〜2012年)

 またまた家計のお話です。

 毎回お世話になっている統計局ホームページより、家計調査の4項目の詳細結果表に注目。二人以上の世帯の4半期(1月〜3月)の平均を表にまとめてみました。2002年から2012年までの10年間分です。

 表にまとめることで何を知りたかったかというと、世帯収入の変化に対する食費の変化、また、この10年でどの項目が増加し、どの項目が減少したかなどです。

 あくまでも平均ですので「食費はこの金額以内で!」という明確な指標にはなりませんが、きっと何か分かることがあるはず。収入と支出の内訳をまとめたものが下の表です↓。



 10年前の2002年と比べると世帯収入は大きく減っています。ただ、変動があるのは1月〜3月という時期だからでしょうか?2011年は東日本大震災の影響がありそうですし、2006年あたりはITバブル崩壊の影響?!

 ただ意外にも食費はあまり変動していません。

 光熱費、医療費、教育費は微増。家事用品、被服、娯楽関係は少し減少。一方でその他消費支出が大幅に減少しています。

 ということで、今回はさらに「食費」と「その他消費支出」の内訳についても細かく調べてみることにしました。



 食費の内訳です。お気づきですか?

 穀類、魚介類、果物が減っています。逆に肉類、調理食品が増えています。外食はあまり大きな変動がないようです。最近、日本の食事が欧米化していると言われていますが、この統計から見てもその傾向は強いように感じます。

 続いて「その他消費支出」の内訳です。



 言うまでもありませんが、こづかい、交際費、仕送り金が大幅の減少です。やはり、収入が減った分、しわ寄せがくるのはこういったところなんでしょうね。

 と、いうことは、収入が減ったとしても食費には影響がさほど出てこないという事実。主婦感覚ですと、収入が減ればまずは節約、手っ取り早く食費から!などと考えがちですが、食べることは健康的な生活を維持するために必要なこと。体調崩して医療費がかかっては何の意味もありません。

 世帯人数3.5人で食費65000円〜70000円ぐらいなら十分平均に入っているのではないでしょうか?

 夫婦と子供2人ないし3人で食費3万円というのは、どこかからくりがあって....お米とか実家から送ってもらえる野菜類は含まないとか、お酒は含まないとか。あとはご主人の勤務先での食事(昼夜)はご主人のお小遣いからで食費に含まないとか。これらの項目を全て含めたら....3万円以内でやり繰りするのは難しい気がします。

 育ち盛りの息子がおり、いま現在食費がかかっている我が家。改めてこの統計を調べてみて....少し安心しました。

 なお、上の表は縮小表示しています。クリックすると原寸大の大きさで表示されます。